飛鳥と山下と、時々、与田

飛鳥、美月、与田ちゃん推しオタクの戯言

齋藤飛鳥がガチ推しになるまでの軌跡

書き連ねたら長くなったので、折りたたみます。

乃木坂工事中

 

乃木坂の曲やメンバーを深く知るためには、

「乃木坂工事中」(以下、工事中)という番組をみるのが手っ取り早いだろう。

 

乃木坂工事中とは乃木坂46のメンバー、MCバナナマンとのバラエティー番組であり、

これを視聴すればメンバーの名前や特徴、シングル曲のセンターなど知ることが出来るのである。

 

正確には工事中の前番組である

2011年から始まった「乃木坂ってどこ」から視聴すべきだが、

メンバーの顔が幼く、卒業しているメンバーも多いので

とりあえず工事中の1話から視聴することにした。

 

内容は想像してた数倍面白い番組であった。

最初の頃は各回にメンバーが1人企画を持ってきて、

進行をバナナマンと共に進めるという形が一番多く、

ちょくちょくシングルの選抜会やシングルが売れるよう

登山やスカイダイビングなど身体を張るヒット祈願回などもある。

 

視聴していく内に私が一番興味深かったのは、シングル選抜である。

 

 

選抜

 

工事中で最初の選抜会は確か12枚目の太陽ノックだった。

初めて選抜回を見た時、鳥肌が立った。

普段あんな番組でニコニコしていたメンバーが

あんなキリっとして自分の名前が呼ばれるまで待っているなんて。

そして呼ばれた後、自分がそのポジションに立つ心境などを述べるのだが

当時の年齢だと20前後の女の子だと思えない程の重い言葉。

選抜、福神、そしてセンターに選ばれた責任感。

そして自分がこのポジションに至った理由、意味をきちんと受け止めていた。

 

ただただスゲェの一言だった。

この子達はプロ意識をもったアイドルなんだな、と犇々と感じた。

高校生の頃の自分にはこんな重荷のある言葉は到底言えない、というか言わせない。

 

私はそんな空気感のシングル選抜回が大好きであった。

 15thシングル選抜

 

当時、私は飛鳥、美月が推しであり、

この頃の工事中は3期生がいなかったのもあり、

必然的に飛鳥ばかり目で追いかけていた。

 

勿論、他の子もちゃんと見ていていた。

まいやんは思ってたより前に前に!って印象じゃなくなったし、

七瀬は動物好きなんだ、ななみんかっこいいなぁ、など他のメンバーも

きちんと見ていたんだが、やっぱり気になるのは飛鳥。

 

前回のライブでは飛鳥ぁ!と叫ぶオタクが周りに結構いたんで、

1stシングルからずっと選抜入ってて、

まいやん、七瀬と同じく不動の人気なのだろうと勝手に解釈していたのだが、

それは11th選抜回を観て自分の間違いだと気づいた。

 

選抜回では、名前が呼ばれると宣材写真と共に

過去のポジションが一覧で出てくるのだが、

飛鳥の欄にはアンダーと書かれたシングルが多かった。

 

番組を観ていてもあんまでてこねぇなぁ、笑

と思っていたのだが、当時はそこまで人気に火がついてなかったようだ。

一度だけ飛鳥回があって、お母さんがミャンマーの方だとか、朝はお母さんに食べさせてもらうなど衝撃エピソード連発ですごい面白いなこの子はと感じた。

 

そして気づけば15thシングル選抜回まで視聴が進んでいた。

 

これは成長の物語

選抜回は新鮮に観たいと思っていた私は

Wikipediaなど閲覧せず、だれがセンターなんだろう、と

当時リアタイのオタク同様に、新鮮に楽しんでいた。

 

3列目には、未央奈や日奈子といった2期生や

個人的に14th選抜でのトークでウルっときたみなみなどが選ばれ、

福神メンバーはまいやん、七瀬、ななみん、生田など

乃木坂の顔がドンと選ばれた。

 

途中のメンバーのトークで静かに泣いている飛鳥が画面に抜かれて、

ウルっときていて、ええ飛鳥は???と錯乱状態になっていた。

そんな心配もつかの間にセンターの名が呼ばれようとしていた。

ドンドンとBGMが切りつけ、真顔の飛鳥や他のメンバーも画面に抜かれ、

BGMが鳴り終え、天の声が呟いた。

 

 

...齋藤飛鳥

 

 

バナナマンがおめでとーといい、拍手が飛び交う中、

彼女はまるで不貞腐れた顔で前へ出た。

 

一方画面を観ていた私は変な声を出し、ただただ慄いていた。

 

彼女は前に出て、なんで私が選ばれたんだろう、

自分の所為で失敗したらどうしよう、と表情をかえた。

プレッシャーを感じて大粒の涙を流し、口元を押さえていた。

 

画面の向こうの私も視界が定まらないくらいうるうるしていた。

 

泣いていた飛鳥に対し、センターを何度も務めた

生駒ちゃんの励ましの言葉が誰よりも心強く、そして暖かく、

きっと彼女も大きな支えになったのだろうと感じた。

 

この15thシングルが前回のライブで初めて拾った曲でもあり、

脳裏にこびりつく程好きになったあの裸足でsummerであることは

その数分後のことであった。

 

彼女の名は”齋藤飛鳥

 

15thシングル選抜からしばらく経ってから、

その年の真夏の全国ツアーの振り返り放送があった。

 

メンバーが楽屋でちょけたりしている動画や写真をみて

仲のいいグループだなぁとニヤニヤしていた。

 

そんな中、涙腺崩壊ストーリーは突然に現れた。

 

全国ツアー初日の公演前、メンバーは円になり最後のミーティングを行っていた。

メンバーの会話がひと段落した後、飛鳥は手をあげた。

初めてみんなの前で発言するようで、弱々しくも勇気ある挙手であった。

生駒ちゃんが飛鳥の名を呼ぶが、手を挙げる勇気で力尽きたのか、

後ろを向いて泣いてしまった。

メンバーが大丈夫だよ、と励ます。

少し経った後、彼女は

「MCとか慣れてなくてグダっちゃうもしれないけど、

その時はいえーいとか言ってもらえると嬉しいです...」

と涙ぐんだ目で発言した。

 

いきなりこんなのぶっこまれると思わなかったので、

私はぶわっと涙を流してしまった。

自己中心的な性格をしている私は、

自分が可哀想な立場にならない限り、殆ど泣かないのだが

こればっかしは耐えられなかった。

 

弱冠17歳でのセンター抜擢というプレッシャーの中、

センターという責任感から

みんなの前で自分の意見を離さなきゃ、という

彼女の小さな第一歩がメンバー全員をまとめ上げたんだなと思い。

だただだエモかった。

 

工事中で自己流ラジオ体操やってる時から

かなり成長したなぁ、とまるで実の父親かと思うほど

飛鳥の成長ぶりを感じましたね。

 

いやぁ、これが乃木坂かぁと思いやられましたね。

 

ただかわいいなぁと思っていただけなのが、

この激エモエピソードや、好きな曲のセンターともあり、

飛鳥が大好きになりましたね、

卒業まで推していきたいと思います、、、。 

 

ありがとう、飛鳥。